根尾の大抽選会か、輝星に方針転換か…10・25ドラフト展望

スポーツ報知
会見には大勢の報道陣が集まった(カメラ・池内 雅彦)

 今夏の甲子園で準優勝した金足農(秋田)の152キロ右腕・吉田輝星(3年)が10日、秋田市内の同校で会見を行い、プロ志望を正式表明した。この日午前にプロ志望届を提出し「プロの世界に入れるのであれば、どのチームに行っても努力しようと思ってます」と12球団OKの姿勢を示した。25日のドラフト会議で複数球団が1位候補に挙げている最大の目玉がプロ入りを決断したことで、各球団はドラフト戦略の練り直しを迫られることになりそうだ。

 ドラフト戦線は、にわかに騒がしくなってきている。中日が根尾の1位指名を公表し、巨人も根尾で一本化したことが明らかに。そのほか、阪神、楽天など複数の球団が根尾1位を検討しており、入札が集中しそうな情勢となりつつある。

 即戦力投手がそろってアピール不足という事情もあるが、次代のチームを担う可能性を秘めた高校生遊撃手は、どのチームも欲しい。遊撃のみならず、抜群の身体能力で外野、投手もトップレベルでこなす根尾は「10年に1人の逸材」といっていい。U18アジア選手権で木製バットへの適応力の高さを見せたことも、評価をさらに上げる一因となっているようだ。

 一方で、輝星の1位指名を検討する球団も複数ある。根尾を巡る“大抽選会”が行われるのか、それとも輝星に方針転換するのか―。今後、各球団は激しい腹のさぐり合いを繰り広げることになりそうだ。(アマ野球担当キャップ・片岡 泰彦)

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