盛岡大付、古川にコールド勝ちでセンバツ“当確”

スポーツ報知
1回1死満塁から走者一掃の適時三塁打を放った盛岡大付・平賀(カメラ・遠藤 洋之)

◆高校野球秋季東北大会 ▽準決勝 盛岡大付10―0古川=6回コールド=(16日・こまちスタジアム)

 準決勝2試合が行われ、盛岡大付(岩手1位)が古川(宮城2位)に10―0の6回コールドで勝利し、2年ぶり5度目のセンバツ出場が濃厚となった。盛岡大付は1回に平賀佑東(ゆうと)左翼手(2年)が走者一掃の中越え適時三塁打を放つなど5点を先制。強打を見せつけ圧勝した。

 打撃強化実った 力強い先制パンチで、盛岡大付がセンバツの“当確ランプ”をともした。初回1死満塁から5番の平賀が高めのチェンジアップを捉え、中越えに走者一掃の3点三塁打。制球に苦しんだ古川のエース・千坂優斗(2年)を一気に攻め立てて5点を先制した。着実に加点し10―0の6回コールドで決勝進出。2つの犠飛を含む5打点と活躍した平賀は「チャンスだったので思いきりいけた」と胸を張った。

 初戦(13日)の山形城北戦(8―2)では2回に5点、準々決勝の酒田南戦(7―0)も初回に4点と、今大会は序盤に猛ラッシュをかけ勝ち上がった。原点は今夏の県大会決勝・花巻東戦(3―4)だ。試合を優位に進めながら3―2で迎えた9回にミスで逆転を許し、甲子園出場を逃した。関口清治監督(41)は「点は取れるときに取らないと勝てない」と、新チームには打撃の強化を徹底した。ウェートトレーニングなどで筋力を上げ、低めのボールに手を出さないなど球の見極めも意識。強化した箇所が東北大会で結果となって表れた。

 完封勝ちで、ほぼ手中に収めたセンバツの切符。校歌を響かせた後もナインは派手に喜ぶことはなかった。甲子園常連校でもある同校だが、秋の東北大会は優勝はゼロ。2002、09、16年と3度進んだ決勝の舞台でいずれも涙をのんできた。「新チームで立てた目標が神宮大会出場。決勝でもしっかり打ち勝ちたい」と平賀。チーム初の快挙を達成させて、全国の舞台に立つ。(遠藤 洋之)

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