早実・伊藤が強打の帝京を1失点12K完投で8強

スポーツ報知
早実・伊藤大征投手

◆秋季東京都高校野球大会 3回戦▽早実3―1帝京(20日・神宮第二)

 早実が強豪校対決を制し、8強入りを決めた。帝京戦は07年秋の準々決勝以来、11年ぶり。14日の2回戦(拓大一)で完封勝利を挙げた2年生右腕・伊藤大征が2試合連続で先発し、12奪三振1失点で完投勝利を挙げた。

 気迫のピッチングで帝京打線をねじ伏せた。3―1の9回2死二、三塁で最後の打者を空振り三振に抑えると、笑顔で捕手とハイタッチを交わした。最速143キロ右腕は、積極的にインコースを攻め4死球を与えたが、伸びのある直球と、チェンジアップなど多彩な変化球で三振の山を積み上げた。

 「後半から勝負どころで、まっすぐで押していけた。(12奪三振は)そんなに取った印象はなかったけれど、まっすぐ伸びるボールを投げられるようになってきて、夏よりストレートで空振り三振を取れる率が上がってきた」と、自信をのぞかせた。

 和泉実監督(57)も「粘り強く投げてくれて、エースらしくなってきた。秋は、勝っていくことが練習をするより選手を強くする。また1勝できて、生き延びられたね」と、笑顔でナインをたたえた。

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