清水桜が丘、延長でサヨナラ負け センバツ絶望的

スポーツ報知
延長11回サヨナラ負けで肩を落とす清水桜が丘ナイン

◆高校野球秋季 東海大会第1日 ▽1回戦 岐阜第一5x―4清水桜が丘=延長11回=(20日・ダイムスタジアム伊勢)

 清水桜が丘(静岡2位)と静岡(同3位)はともに1回戦敗退―。清水桜が丘は岐阜第一(岐阜3位)に序盤3点リードしながら、9回に追いつかれ、延長11回サヨナラ負け。統合後6年目で初の東海1勝を逃した。21日は準々決勝が行われ、県王者・御殿場西が津田学園(三重3位)と対戦する。

 つかみかけた東海初勝利が手元からこぼれた。清水桜が丘にとっては非情な幕切れだ。9回に2点リードを守りきれず、もつれ込んだ延長11回にサヨナラ負け。「県決勝の反省が生かせなかった」と、曲田雄三監督(35)が肩を落とした。

 同じ過ちを繰り返した。9回裏、エース敦賀が先頭打者に四球を与えたのをきっかけに2失点。2週間前の御西戦も1点勝ち越した9回に四球から同点を許し、延長で涙を飲んだ。「敦賀には決勝の失敗を生かすチャンスだぞ、と声をかけたが、かえって気負ってしまったかも」と指揮官は唇をかんだ。

 8回までは毎回走者許しながら2点に抑えたものの、「フォームがバラバラで修正しきれなかった」とエースがうなだれた。9回9四死球で延長は坂本陽喜(2年)にマウンドを譲った。「個人的には悔しいけど、自分一人のチームじゃないのでベンチから声を出した」。敗戦はベンチで見届けた。

 収穫も課題も出た東海大会。「最後も失策がきつかけ。基本に立ち返って守備から見直したい」と小川允羅(ちから)主将(2年)が言えば、敦賀は「体力面と気持ちが課題。(65キロの)体重も増やしたい」とオフのテーマを掲げた。来春、一回り大きくなって公式戦の舞台に立つ。(塩沢 武士)

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