【秋季九州大会】筑陽学園、4強入り!センバツ切符手中に…甲子園レジェンドJr.コンビ興南撃破に貢献

スポーツ報知
延長13回タイブレークの末にサヨナラで興南を倒した筑陽学園

◆高校野球秋季九州大会 ▽準々決勝 興南(沖縄2位)0-1x筑陽学園(福岡1位)延長13回タイブレーク(22日・リブワーク藤崎台球場)

 九州に4つのセンバツ一般枠をかけ、興南の145キロ左腕・宮城大弥(2年)と筑陽学園の144キロ右腕・西舘昂汰(2年)の両先発投手が、ともに無失点のまま突入した延長13回タイブレークで、筑陽学園の甲子園レジェンドJr.コンビが勝利を呼び込んだ。

 まずは1992年夏の甲子園を制した西日本短大付(福岡)の主将だった日本文理大・中村寿博監督の次男で遊撃手の敢晴(かんせい、1年)が、守備でファインプレーを見せた。西舘のバント処理エラーで無死満塁のピンチ、興南の6番・遠矢大雅(2年)の中前へ抜けそうな打球に追い付くと、体勢を崩しながらも本塁への見事な送球で三塁走者を封殺。これに助けられた西舘が後続を断ち、無失点で切り抜けた。

 その裏、代打・中上翔一朗(2年)のバントが一塁内野安打となり無死満塁、1994年夏の甲子園で準優勝した樟南(鹿児島)のエースだった福岡真一郎さんの長男で6番・右翼の大真(たいしん、2年)が、1ストライクからの2球目を強振。この打球を捕った興南の一塁手が本塁へ悪送球し、サヨナラで4強入りを決めた。来センバツ出場を大きくたぐり寄せ、江口祐司監督(56)は込み上げる涙に声を詰まらせながら「きつい試合でしたが、何とか落ち着いて戦えました」と選手たちの健闘をたたえた。(「報知高校野球」取材班)

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