札幌大谷、日差し対策のサングラス持参で神宮球場へ

スポーツ報知
出発前の新千歳空港で話を聞く札幌大谷ナイン

 秋季全道高校野球大会で初優勝した札幌大谷が1日、明治神宮大会(9日開幕)出場のため新千歳空港を出発した。内野手として駒大苫小牧で2004、05年夏出発の甲子園を連覇、04年の神宮大会にも出場した五十嵐大部長(31)は、決戦を前に神宮球場独特の日差し対策としてチームにサングラスを準備。大会前には北海道で経験していない全面人工芝のグラウンドで合宿を行うなど、自らの経験を生かした“神宮対策”を行うことを明かした。

 備えあれば憂いなし―。札幌大谷が万全の策を講じて、初の神宮へ乗り込む。1回戦(9日)の対戦相手(近畿大会優勝校)は未定だが、主将の飯田柊哉捕手(2年)は「自分たちより上のレベルだろうが、一戦でも多く勝ち上がる」。そのための準備に、抜かりはない。

 “秘策”を用意した。駒大苫小牧で04年神宮大会に出場した五十嵐部長は「ホーム側から日差しが差し込む」と同球場の特徴を話す。当時は本間篤史中堅手(1年)が、初戦で日差しで飛球を見失い落球。2回戦からサングラスを用意するも、曇天で役に立たなかった苦い経験をもとに、今大会はサングラス5個を持参した。

 足元の確認もばっちりだ。上京後は約1週間、専大で直前合宿を行う。同大学のグラウンドは全面人工芝で、神宮球場とほぼ同じ環境で練習ができる。なじみのある土とは異なる環境に船尾隆広監督(47)も「ゴロの跳ね方も違う。内野のフットワークなどを確認していきたい」と細心の注意を払い臨む。

 合宿では平塚学園、百合丘、創価高などと練習試合3試合を予定。今大会から6番を背負う小関慎之助遊撃手(1年)は「慣れないことだらけだが、早く順応していきたい」。“神宮仕様”に衣替えしたナインが全国の強豪に挑む。(清藤 駿太)

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