札幌大谷・北本壮一朗、明治神宮大会間に合った!けがから回復、初勝利へ

スポーツ報知
打撃練習を行う札幌大谷・北本

 9日開幕の明治神宮野球大会高校の部(東京)に出場する札幌大谷は6日、予定していた練習試合が雨天中止となり、神奈川・平塚学園高の屋内練習場で調整。秋季全道大会で左肩を脱臼し、離脱していた北本壮一朗遊撃手(2年)が軽快な動きで、順調な回復ぶりをアピールした。全治3週間で一時は出場が危ぶまれたものの、決死の思いで復帰にこぎつけたリードオフマンが、チームを初出場初勝利へ導く。

 豪快なフルスイングに、華麗なグラブさばき。札幌大谷の“頼れる男”が帰ってきた。合宿入りした2日から全体練習に合流。左肩が癒えた北本が、生きのいい動きを披露した。「体の状態は問題ない。ずっとウズウズしていたので、練習できることが楽しいです」と白い歯をこぼした。

 神宮に間に合うか、危ぶまれていた。北本は秋季全道大会準決勝の駒大苫小牧戦で左肩を脱臼。全治3週間と診断され、合宿入り直前まで別メニューでの調整を強いられた。明治神宮大会は背番号10でベンチ入りが決まったものの「治ったとしても開幕直前。間に合わないかも…」と顔を曇らせていた。

 だが、焦る気持ちを抑えてリハビリに専念。再発防止のため、左肩内側の筋肉を鍛え直すなど、できることをやってきた。そして、迎えた2日の百合丘(神奈川)との練習試合では「1番・遊撃」で先発出場。復帰後初の実戦で左越え2ランを放つなど、3安打4打点といきなり完全復調をアピールした。

 中学3年夏に札幌大谷シニアで出場した全国大会は神宮球場での開催。代走で途中出場した北本は、走塁ミスを犯した。「悔しくて、今でも忘れない。今度はいいプレーをして、あの時の借りを返したい」。1回戦の龍谷大平安(近畿地区代表)を撃破し、苦い過去をも払拭する。(清藤 駿太)

 ◆北本 壮一朗(きたもと・そういちろう)2002年3月14日、札幌市生まれ。16歳。札幌あいの里東小3年から野球を始めた。札幌大谷シニアでは遊撃で控え。高校では1年春に背番号16でベンチ入り。今秋から「1番・遊撃手」としてチームを先導していた。179センチ、74キロ。右投右打。家族は両親と姉。

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