八戸学院光星、東邦に雪辱!下山が3打点

スポーツ報知
9回1死一、三塁で右前適時打を放つ八戸学院光星・下山。5打数2安打3打点と活躍した(カメラ・有吉 広紀)

◆明治神宮野球大会 第1日 ▽高校の部1回戦 八戸学院光星7―3東邦(9日・神宮)

 高校の部1回戦で、八戸学院光星(東北・青森)が東邦(東海・愛知)に7―3で勝ち、開幕戦を制した。6番・三塁の下山昂大(2年)が、1回の先制打を含む5打数2安打3打点の活躍。同校OBの現ロッテ・田村龍弘捕手(24)を参考にした打撃フォームで結果を残し、2016年夏の甲子園で大逆転負けした相手を倒した。準々決勝(11日)は高松商(四国・香川)と対戦する。

 その一振りで試合を動かし、勝負を決めた。八戸学院光星・下山が1回2死満塁から、先制の左前2点適時打。6―3の9回1死一、三塁は右前適時打と、チームの最初と最後の得点をそのバットで生み出し、初戦突破に貢献した。

 「(1回は)あそこで打たないと、自分が6番にいる意味がない」と下山が振り返った。今夏の甲子園もレギュラーだったが、今秋公式戦は主に6番に座る。仲井宗基監督(48)は「(6番は)打点を稼いでもらう打順。大事にしている」と説明。下山も「チャンスで回ることが多いから任せてもらっている」と期待に応えた。この日は5打数2安打3打点。今秋公式戦は打率4割8分5厘、10打点と主軸級の働きを見せている。

 偉大な先輩が“お手本”だ。今秋から打撃で「高い位置でバットを構えるところとか参考にしている」(下山)のが、11年夏、12年春夏と3季連続甲子園準優勝時メンバーの現ロッテ・田村=写真=だ。高校時の動画をみたり、田村の在籍時から所属しているコーチに指導を受けた。下山は「高い位置からバットを下ろすので肩の力が抜ける」と利点を実感。さらに調子を上げていく。

 東邦とは16年夏の甲子園で対戦し、7点差をひっくり返されて9―10の逆転負け。それ以来の対戦だったが、指揮官は「特別な感情は全くない。(東邦とは関係なく)最後まで何が起こるかわからない、とは常に思っている」。だが、当時は中3で、その一戦をテレビでみていたという下山は、「朝の散歩から、みんなで勝とうと言い合っていた」と明かした。選手の顔触れは違うが、2年前の雪辱には成功した。勢いに乗り、高松商との準々決勝も強力打線が得点を重ねる。(有吉 広紀)

野球

×