八戸学院光星4強ならず…後藤、センバツへ成長誓う「投げる体力をつけないと」

スポーツ報知
2回途中から救援登板した八戸学院光星・後藤

◆第49回明治神宮野球大会第3日 ▽高校の部準々決勝 高松商9―6八戸学院光星(11日・神宮)

 高校の部準々決勝で、八戸学院光星(東北・青森)が高松商(四国・香川)に6―9で敗れた。2番手で登板したエース右腕の後藤丈海(たけみ、2年)が9奪三振の力投も、8回に3ランを献上。全国舞台で体感した手応えと反省を胸に鍛錬を積み、出場濃厚な来春のセンバツ高校野球(甲子園)で成長した姿を見せる。

 右翼席で大きくはねる白球を、ぼう然と見つめるしかなかった。4―6の8回1死一、二塁。八戸学院光星・後藤が、相手4番打者に“決定的”な3ランを浴びた。「(打たれた球は)失投です。外のボール球から入ろうとしたのに、中に入ってしまった」と悔やんだ後藤。9回に4番・一塁の近藤遼一(2年)が左翼越えソロ弾を放つなど、味方打線が3点差まで追い上げたため、痛恨の一発となってしまった。

 様々な経験をした全国舞台だった。東邦との1回戦は強力打線に11安打されながら、3失点完投勝ちして「低めにコントロールすれば、いい打者でも自分のスイングができないと思った」(後藤)。だが、中堅で先発出場し、2―3の2回1死一、二塁から救援したこの日は、コースを突いて9奪三振も、連投の疲れから失投が増えて痛打された。

 粘り強い投球が持ち味だが、仲井宗基監督(48)は「丁寧に粘り強く投げているが、それだけでは限界がある。鍛えてキレのある球を投げないといけない」。170センチ、71キロの後藤も「もっと体を大きくして、投げる体力をつけないとだめ」と実感した。冬場は食事面にも気を配り、食べる量を増やして基礎体力向上を意識すると宣言。出場濃厚なセンバツに向け、さらにレベルアップする。

 「誰が見ても(体が)大きくなったな、と言われるようにしたい」と誓った後藤。全国で感じた手応えも反省もすべて糧にして、甲子園のマウンドで力投してみせる。(有吉 広紀)

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