学生野球の処分項目に「ハラスメント」を新設

スポーツ報知

 日本学生野球協会は20日、都内で審査室会議を行い、高校15件、大学1件の処分を決めた。指導者のパワハラなどが各スポーツ界で問題になっていることもあり、今回から処分理由として「ハラスメント」を新設。愛知啓成の監督と副部長が2年、コーチが半年の謹慎となるなど、指導者による部内ハラスメントが計6件、処分された。

 日本高野連の西岡宏堂副会長は、部内ハラスメントについて「部員の人格を否定し、退部、退学に追い込んでいくような言動」と説明。具体的には、返事の仕方が悪かったとして練習に参加させなかったり、威圧的にヘルメットなどをけ飛ばす威嚇行為をしたり、「死ね」「キモい」「野球を辞めろ」といった暴言を日常的に吐いていたケースがあった。

 また、元近鉄投手で、今秋の東京六大学リーグを制した法大の真木将樹助監督(42)が、2年前の暴力事件が判明し、報告遅れと併せて4か月の謹慎。処分は以下の通り(肩書は当時)。

 【対外試合禁止】

 ▽周防大島(山口)10月5日~1か月=部員の自転車窃盗

 ▽大阪(大阪)の軟式 10月5日~3か月=部員の部内暴力、動画撮影、転送

 ▽上野学園(東京)10月7日~3か月=部員の部内いじめ

 ▽姫路工(兵庫)10月30日~1か月=部員の飲酒、喫煙

 【謹慎】

 ▽愛知黎明の監督 9月14日~1年=監督の部内暴力、部内暴言、部内ハラスメント、など計12件。

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