八尾、大阪から初の近畿21世紀枠候補

スポーツ報知
21世紀枠の近畿地区候補に選ばれた八尾の選手たち

 日本高野連は14日、第91回センバツ大会(来年3月23日から12日間・甲子園)の21世紀枠候補9校を発表した。近畿地区は八尾が、大阪から初めて候補に選ばれた。巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(82)の母校・佐倉(千葉)は選外だった。秋季四国大会4強の富岡西など候補9校は全て公立校。出場3校は、一般選考29校とともに来年1月25日の選考委員会で決定。東日本(北信越、東海以東)と西日本(近畿以西)で1校ずつ選び、残り7校から3校目を選出する。

 1915年創部の伝統校が候補に選出された。2001年の第73回から導入された21世紀枠で、大阪勢が近畿地区の候補に選ばれたのは初めて。長田貴史監督(41)は「今まで築き上げていただいたOBの方々の伝統によるもの。いいプレゼントをいただいた」と喜びをかみしめた。

 59年夏を最後に甲子園から遠ざかるが、野球界に大きな足跡を残した。OBの元巨人・黒沢俊夫氏は主力選手だった47年の現役時代に病死し、背番号4は、沢村栄治氏の背番号14とともにプロ野球初の永久欠番として制定された。甲子園での勝利校の校歌演奏と校旗掲揚は29年センバツで始まり、その開幕戦で勝利した八尾(当時八尾中)が第1号だった。52年夏に準優勝するなど春6度、夏4度の甲子園出場を誇る。

 最終下校は午後7時で、練習は1時間半~2時間半。平日はグラウンドが週3日しか使えないため、駐輪場でバドミントンのシャトルを打つなど、工夫した練習メニューを選手主体で考えている。主将の西浦謙太捕手(2年)は「近畿代表として選ばれたので責任を感じる」と60年ぶりの聖地を待ちわびた。(伊井 亮一)

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