創部102年の伝統校・釧路湖陵がセンバツ21世紀枠候補…濃霧多発のハンデを工夫で克服

スポーツ報知
北海道地区の21世紀枠候補校に決まり、喜び合う釧路湖陵ナイン

 日本高野連は14日、来春の第91回センバツ高校野球(3月23日開幕、甲子園)の21世紀枠候補9校を発表。北海道地区からは今秋の全道大会4強の釧路湖陵が選出された。創部102年の伝統校で、毎年100人以上も国公立大に輩出する進学校。文武両道の精神が評価され、主将の斎藤叡佑(えいすけ)捕手(2年)は「北海道の代表として誇らしい」と笑みを浮かべた。

 釧路の自然環境は、道内で最も厳しい。5月下旬まで低温で、夏の地区予選でもベンチでは炭をおこす。“日本のロンドン”と言われる霧の町として有名で、夏場は海霧(じり)と呼ばれる濃霧が発生し、飛球の練習ができない日もあった。だが、そんなハンデにも斎藤主将は「その中で、どう工夫するか」と、選手間で練習メニューのすべてを決定。厳しい環境だからこそ工夫が生まれ、限られた時間で効率の良い練習と勉強ができてきた。

 センバツは秋季大会の成績を基に選出する「一般枠」、困難克服、地域貢献などで選出される「21世紀枠」、明治神宮大会の優勝地区に与えられる「神宮大会枠」がある。札幌大谷が神宮大会を制し「神宮大会枠」は確保。「21世紀枠」は、全国9地区の候補校の中から3校が選ばれる。「充実した日々を送りたい」と斎藤主将。来年1月25日の吉報を待つ。(清藤 駿太)

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