今秋ドラフト注目の「BIG4」 創志学園・西160キロ出す!星稜・奥川は日本一だ

スポーツ報知
西日本の高校生NO1投手として注目される創志学園・西

 新元号初のドラフトは高校生の「BIG4」に注目だ。昨年の甲子園で活躍した創志学園(岡山)の西純矢と星稜(石川)の奥川恭伸は、ともに最速150キロを誇る。大船渡(岩手)の最速157キロ右腕・佐々木朗希(ろうき)、横浜(神奈川)のMAX153キロ左腕・及川(およかわ)雅貴(いずれも2年)ら、高校生投手が豊作な2019年。スポーツ報知が厳選した今秋ドラフト候補100人と併せて紹介する。

 西日本の高校生NO1投手が創志学園の西だ。進路は「プロ一本」という今秋ドラフト1位候補は「夏の甲子園で日本一になるために練習している。個人としては春に155キロ、夏に160キロを投げる」と、高校生では花巻東(岩手)の大谷翔平(現エンゼルス)以来、2人目の大台到達を目標に掲げた。

 阪神にFA移籍した西勇輝投手を遠戚に持つ、最速150キロ右腕が注目を集めたのは、今夏の甲子園だ。創成館(長崎)との1回戦で4安打16奪三振で完封。2年生投手が16K以上で無四死球完封をしたのは、1948年の学制改革以降初だった。下関国際(山口)との2回戦では、ド派手なガッツポーズを球審に注意され、9四死球と制球を乱して4―5で敗れた。

 大会後、学校にはガッツポーズに関する苦情の手紙が届いた。長沢宏行監督(65)に見せてもらい「指導をしていない監督が悪い、と書いてあって申し訳ない気持ちになった」と心を痛めた。一方で「高校生だから感情を出すのは仕方がない」という好意的な手紙に励まされた。秋季大会では「ベンチ裏で『よっしゃ~』と言っていた」と、マウンド上でのガッツポーズは封印。11月中旬からは月に1度、西だけメンタルトレーナーの指導を受けるようになった。

 昨秋の中国大会準決勝で広陵(広島)に0―7で8回コールド負けしたため、センバツ出場は絶望的。最後の夏に向けて鍛錬を続けている。お手本は日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手で「下半身がしっかりしていて、肘の使い方もうまい。回転がいい、伸びる球が投げられたら」と、映像をよく見ている。「大船渡の佐々木、星稜の奥川とかには負けられない。超さなければいけない相手」と、世代NO1の称号をつかむ。(伊井 亮一)

 ◆西 純矢(にし・じゅんや)2001年9月13日、広島市生まれ。17歳。鈴が峰小2年時に「鈴が峰レッズ」で野球を始め、阿品台中では「ヤングひろしま」に所属。3年時に「NOMO JAPAN」に選出される。巨人・高田萌生にあこがれて創志学園に進み、1年春からベンチ入り。好きな選手はドジャースの前田健太。好きな球団は広島。球種は得意のスライダー、カーブ、フォーク、チェンジアップ、ツーシーム。184センチ、85キロ。右投右打。家族は母と弟。

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