PL学園OBでマスターズ甲子園に初参戦…桑田真澄氏が凱旋登板に意欲

スポーツ報知
第67回全国高校野球選手権大会。決勝戦で投球するPL学園・桑田真澄

 春夏7度の甲子園優勝を誇り、16年夏限りで休部となったPL学園高(大阪)が、今秋開催予定の「第16回マスターズ甲子園」に初参戦することが12日、分かった。巨人などで活躍し、昨年10月、OB会会長に就任した桑田真澄氏(50)=スポーツ報知評論家=は、凱旋登板に意欲を示した。

 大阪市内で同校硬式野球部OB会総会が行われ、マスターズ甲子園に初出場することが報告された。関係者からエースに指名された桑田氏は「甲子園で投げられるので楽しみ」と前向きだ。

 OB会は今後、名だたる卒業生に参加を呼びかける。桑田氏の1学年先輩で、同大進学後に試合中の事故で首から下がまひする障害を負った清水哲氏(52)を監督に据える案が出ているという。高校時代のユニホームを着用予定。戦後最多の甲子園20勝を誇る桑田会長は「(野球部復活のきっかけに)なればいいですね」と一肌脱ぐつもりだ。

 会長の任期は3年。初仕事となった桑田氏は「再開できるのかどうか、PL学園の方向性をはっきりとさせなければいけない。何とか教団の方と顔を突き合わせてお話できるようにしたい」と、対話の機会が得られるように尽力すると明かした。

 前会長の鶴岡秀樹氏が学校長と昨年会談したものの、学校側は野球部の再開に消極的だという。鶴岡氏によれば、桑田氏は毎年、奥津城(おくつき)参り(墓参り)をしており「教団との距離は非常に近い」。桑田氏の会長就任で、教団との対話が進展することに期待を寄せた。(伊井 亮一)

 ◆マスターズ甲子園 高校野球OBが世代、甲子園出場・不出場、元プロ・アマなどのキャリアの壁を超えて出身校別にチームを結成し、甲子園を目指す大会。04年に第1回が行われ、毎年11月に開催される。今年の大阪予選は4月下旬~8月下旬で、本大会は11月上旬の予定。大学、社会人の現役選手、現役のプロ野球関係者は出場できない。本大会は3回までは34歳以下、4回以降は35歳以上で行うなどの特別ルールがある。

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