山梨学院・吉田監督、清峰で全国制覇から10年目のセンバツへ「みんなで喜び合いたい」

スポーツ報知
センバツ発表を心待ちにする山梨学院ナイン

 第91回センバツ高校野球大会(3月23日から12日間、甲子園)は、25日に選考委員会が行われ、出場32校が決定する。昨秋の関東大会で4強入りした山梨学院は、5年ぶり3度目出場の吉報を待つ。選ばれれば吉田洸二監督(49)にとって、清峰(長崎)を率いて09年センバツで優勝してから10年目で、春夏通算10度目の甲子園となる。

 運命の日を翌週に控え、吉田監督は選手たちを思いやった。「僕は毎年、甲子園を狙えるが、生徒たちが狙える機会は限られている。25日にいい話が来れば、みんなで喜び合いたいですね」。日頃から「選手ファースト」を掲げる指揮官のもと、山梨2位で出場した昨秋の関東大会は準々決勝で前橋育英(群馬1位)を9―1の7回コールドで下し、センバツ切符を決定的とした。

 「エースはいません。関東大会は、相手が苦手そうな投手を投げさせた」と指揮官。それでも主将の相沢利俊一塁手兼投手(2年)が、背番号3で関東大会全3試合に登板するなど奮闘し、3試合計5失点と堅守を見せた。

 昨夏から2季連続の聖地となれば、名将にとっても“節目”となる。「昨夏は100回大会で、平成最後の春にも出られたらいいですね。僕自身(甲子園出場)10回目で、優勝したのは10年前。語呂はいいかな」と笑顔を見せた。春は清峰時代、準優勝と優勝で9勝1敗。山梨学院では14年の1回戦敗退だけで9勝2敗となったが、勝率8割1分8厘は驚異的だ。10年ぶりのセンバツ勝利で通算10勝到達を目指すべく、チームを鍛えていく。(竹内 竜也)

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