【センバツ】大阪桐蔭落選…3連覇&3季連続優勝消えた 西谷浩一監督「力不足」

スポーツ報知
センバツ出場ならず、肩を落とす大阪桐蔭・西谷監督(右)と選手たち

 第91回センバツ高校野球大会(3月23日から12日間・甲子園)の出場32校が決定し、プロ注目の履正社(大阪)・井上広大外野手(2年)は大阪勢の春3連覇となる同校初Vを誓った。史上初のセンバツ3連覇と3季連続の甲子園優勝がかかっていた大阪桐蔭は落選した。投手では、今秋ドラフト上位候補の星稜(石川)の最速150キロ右腕・奥川恭伸と、横浜(神奈川)のMAX153キロ左腕・及川(およかわ)雅貴(ともに2年)が今大会の注目だ。

 大阪桐蔭が落選し、ともに史上初のセンバツ3連覇と3季連続優勝への挑戦権を得られなかった。西谷浩一監督(49)は「先輩たちが残してくれた偉業に、自分たちのチームで重ねたい気持ちはありましたけど、監督、選手を含めて力不足。夏一本に絞ってやる覚悟が決まりました」と努めて前を向いた。

 昨年は根尾(中日)、藤原(ロッテ)らを擁し、史上初の2度目の甲子園春夏連覇を達成した。その最強チームから残ったのは2人だけ。昨秋の大阪府大会決勝で履正社に負け、前チームから続いていた公式戦の連勝が36でストップ。近畿大会準々決勝で智弁和歌山に敗れた。3季連続Vを狙ったチームで聖地に立てたのは、のべ12校中4校だけ。出場すれば最大の話題となるはずが、補欠の1位校に甘んじた。

 5季ぶりに甲子園出場を逃し、現2年生は入学後、初めて甲子園に出られない屈辱を味わった。選手は気丈に取材対応し、主将の中野波来(はる)外野手は「この悔しさを一日たりとも忘れずに見返したい」と、闘志の炎を燃やした。(伊井 亮一)

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