【センバツ】札幌大谷“全国大谷連合”結成へ

スポーツ報知
昨秋の全道大会を制し、胴上げされる船尾監督と喜ぶ札幌大谷スタンド

 第90回センバツ高校野球大会(3月23日開幕・甲子園)に創部10年目で初出場を決めた札幌大谷が発表から一夜明けた26日、“全国大谷連合”の結成へと乗り出した。春夏通じて初の甲子園出場に同校の種市政己校長(61)が、全国の大谷系列校へ応援の協力を要請。同校の吹奏楽、チアリーディング部は現在30名ほどだが、系列校の力を借りて大応援団を結成し、道勢初のセンバツ制覇への機運を盛り上げていく。

 “全国大谷連合”を結成し、札幌大谷の初陣を後押しする。春夏通じて初の甲子園出場決定を受けて早速、同校の種市校長が動き出した。「全国に系列校があるので、吹奏楽部とチアリーディング部の協力をご依頼する。人数も(普段の)2、3倍くらいの声援で甲子園初勝利を。初めてなのでわくわくしています」と、ビッグプランを明かした。

 大谷系列のホットラインを生かす。全国の大谷系列校は道内を含めて18校。試合当日は札幌から生徒中心の応援団を派遣予定だが、吹奏楽、チアリーディング部は現在30名ほどと少ない。種市校長も「人数が全然、足りないので。系列校の力をお借りして、合同で応援したい」。本番までに大応援団を結成し、アルプスから選手の背中を押す。

 2013年夏の甲子園に帯広大谷が出場した際、京都府内にある大谷系列の2校が応援団を派遣。京都大谷の吹奏楽部員80人に加え、京都光華からバトン部とダンス部の約40人が、チアリーダーとして華やかな声援を送った。試合は1回戦で福井商に惜敗も、種市校長は「間違いなく選手の力になる」と“オール大谷”での躍進に期待を込めた。

 バックアップ態勢は着実に整いつつある。3月10日から和歌山県で行う直前合宿には、スキージャンプ男子W杯で現在総合首位に立つ小林陵侑(22)らが所属する土屋ホームスキー部で、トレーナーを務めた綿谷美佐子さん(48)も同行する。万全な状態で本番に挑み、大声援に応えてみせる。

 昨秋の明治神宮大会で初出場優勝を飾ると、全国の系列校から祝福が殺到。この日も、同校のもとには関係者や地域の方々から祝福の声が多く届いた。道勢初のセンバツ優勝、すなわち昨秋の明治神宮大会に続く「秋春連覇」への期待は高まる。試合当日の「友情応援」を力に変えるため、ナインは手綱を緩めない。(清藤 駿太)

 ◆大谷の系列校 札幌大谷は、浄土真宗「真宗大谷派」の本山である東本願寺の系列校。道内の高校では、札幌大谷のほか函館大谷、帯広大谷、道大谷室蘭、稚内大谷の5校。北陸・甲信越地区には小松大谷など3校、東海地区に5校、近畿地区に4校、九州地区に1校ある。高校のほか、全国に大学院、大学、短大、中学も多数の系列校がある。

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