札幌大谷“ムネリン球場”からセンバツVへ 56人がベンチ入りサバイバル

スポーツ報知
秋元札幌市長(手前右)から市長特別表彰を受け取る札幌大谷・飯田主将

 第91回センバツ高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)に初出場する札幌大谷が15日、第一次合宿地となる鹿児島県へ出発する。5泊6日の合宿では姶良(あいら)球場を使用。元ソフトバンクの川崎宗則氏(37)がオフの自主トレに使用していた球場で、飯田柊哉主将(2年)は「チームの状態はすごくいい。思いきり野球がしたい」と力を込めた。

 “ムネリン球場”から頂点へ―。姶良市出身の川崎氏は、ソフトバンク時代の05年から姶良球場で自主トレし、06、09年のWBCでは日本の連覇に貢献した。この時期の鹿児島は最高気温20度に達する日もあり、船尾隆広監督(47)は「北海道とは20度も違う。温かい所に行くので、どれだけ動けるか楽しみです」と縁起のいい球場で着実に足固めをする。

 ベンチ入り18枠を争うサバイバルも行う。部員全56人が参加する一次合宿では紅白戦を予定。3月10日からの直前合宿メンバーを30人までに絞る。ベンチ入りは直前まで変更可能なため、ギリギリまで競争させる。指揮官は「チームを盛り上げてくれる存在が出てくれば」と期待した。ムネリンが世界一への準備をした球場で爪を研ぎ、センバツ優勝へ駆け上がる。(清藤 駿太)

 ◆市民スポーツ賞贈呈式に出席

 札幌大谷ナインはこの日、札幌市内で札幌市民スポーツ賞贈呈式に出席。初出場で初優勝を飾った昨秋の明治神宮大会での活躍をたたえられ、秋元克広市長(62)から市長特別表彰が贈られた。飯田主将は「このような素晴らしい賞を頂き、すごくうれしい。センバツでは、この賞にふさわしい成績を残したい」と声を弾ませた。

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