高知商の部長は不措置 野球部員のダンス同好会の有料発表会出演

スポーツ報知

 日本高野連は20日、大阪市内で理事会を開き、昨年12月に高知商ダンス同好会が主催した有料発表会に同校の野球部員が出演したことについて、野球部長の処分を不措置とし、日本学生野球協会審査室に上申しないことを決めた。同様のイベントを行ったと報告があった3校についても、不措置とした。

 今後は野球部以外が行うイベントに、野球部員がどのような範囲で関与が可能かについては再度検討を行い、一定の指針を示し、加盟校に文書で通達することとした。

 日本高野連は、今回のイベントは学校主催のもので、徴収した500円は施設使用に関する費用に充当されており、学生野球憲章に抵触しないとした。また、ユニホーム姿で舞台出演などを禁止することが、2010年以降は明文化されていないため、竹中事務局長は「言う材料にない」とし「当連盟のミス。至らなかったところ」と認めた。

 当初は野球部員が有料の発表会にユニホーム姿で出演したことが日本学生野球憲章に抵触するとして、ダンス同好会の顧問を兼ねていた野球部長に有期の謹慎処分を上申することを決めていた。

 その後、鈴木大地スポーツ庁長官や日本トップリーグ連携機構の川淵三郎会長が批判的な意見を述べていた。高知商の報道を受けて同様の報告が複数校からあったため、日本高野連も上申は時期尚早として、再審議することにしていた。

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