星稜、異例暖冬で早くも屋外練習 山瀬主将「神様も応援」

スポーツ報知
「甲子園がまってるぞ!」と書かれたスコアボードの前で練習する星稜ナイン

 第91回センバツ高校野球(甲子園)の開幕まであと1か月となった23日、2年連続13度目の出場を決めた星稜は金沢市の屋外野球場で午前8時過ぎから夕方までみっちり練習した。昨冬は積雪のため11月から3月上旬まで一度もグラウンドに出られなかったが、今年はすでに10回以上も土の上で実戦練習を積んでいる。恵まれた天候に主将の山瀬慎之助捕手(2年)は「神様も応援してくださっている」と全国制覇への手応えを語った。

 春のような陽光の中、星稜ナインが伸び伸びと白球を追った。山瀬は「昨年の大雪に比べると、今年は関西並みの天気じゃないですか。神様が自分たちを応援してくださってるんじゃないか。そういう気持ちで、感謝して練習できている」と充実した表情。リードオフマンの東海林航介外野手(2年)も「室内では外野守備がなかなかできなかった。外で思い切り走れるのはうれしい」と50メートル5秒9の快足でダイヤモンドを駆け回った。

 ちょうど1年前、グラウンドは腰ほどの高さまで雪が積もっていた。「雪をかき分けてグラウンドまでの道を作る所からやってみたが、あまりに(雪が)深くて諦めた」と林和成監督(43)。グラウンドで練習できたのは、甲子園出発直前の2、3回だけだった。今年はすでに紅白戦も行っており、指揮官は「トータルで2週間以上は外で練習できている。今後は晴れていれば、平日も外でやりたい」と話した。

 センバツ開幕まで、ちょうど1か月。エースの最速150キロ右腕・奥川恭伸(2年)は、ブルペンで山瀬を座らせて50球を投げ込んだ。「外に出始めだったので、環境の変化もあってなかなか制球は定まらなかったが、感触はすごくいい感じだった」と室内練習の成果を実感。「今年は外で練習できている分、スムーズに(センバツに)移行できる。ツイてるなと思います」。晴天も味方につけ、全国制覇への歩みを進める。(勝田 成紀)

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