八戸学院光星・大江、冬場の成果出た チーム1号「甲子園でも本塁打を狙っていきたい」

スポーツ報知
練習試合 八戸学院光星5―6智弁学園(智弁学園グラウンド)

◆練習試合 智弁学園6―5八戸学院光星(智弁学園グラウンド)

 23日開幕のセンバツ高校野球(甲子園)に出場する八戸学院光星(青森)が12日、奈良・五條市内で智弁学園(奈良)と今年初の練習試合を2試合行った。主力中心の1試合目で、5番・大江拓輝(たつき)左翼手(新3年)が先制2ランを含む4打数3安打2打点。冬場の成果を第1打席から結果につなげた。試合は1、2試合目とも敗れた。

 大江は昨秋とは違う姿を今年初打席から見せつけた。1試合目の2回無死一塁。思い切りよくたたいた打球は97メートル先の右翼ネットに突き刺さった。地上6メートル地点に貼られてある本塁打認定テープより上だった。「調子が良かったから、楽しみに(打席に)立てた」。試合は5―6で競り負けたが、大江は4打数3安打2打点と活躍をみせた。

 昨秋は主軸を担ったこともあったが結果を出せず、打順を下げるだけでなくスタメン落ちも味わった。仲井宗基監督(48)から「(持ち味の)長打だけ狙っていけ」とアドバイスされ、冬場は全球フルスイングする意識で振り込んだ。休み時間にプロテインを取るなど食トレで体重を増やし、「室内で打っているときから、飛距離は伸びていると感じていた」(大江)。特大アーチで自身の感覚が正しい事を証明した。

 仲井監督からは「走塁が下手だから塁にいたら邪魔だ」とも言われて笑う大江。「甲子園でも本塁打を狙っていきたい」。力強い振りをみせ、ゆっくりとダイヤモンドを1周してみせる。(有吉 広紀)

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