山梨学院…相沢主将、初8強へ「一戦必勝」第3日に札幌第一と初戦

スポーツ報知
第3日での対戦が決まった札幌第一・大平主将(右)とガッツポーズする山梨学院・相沢主将(カメラ・義村 治子)

 第91回センバツ高校野球大会(23日から12日間・甲子園)の組み合わせ抽選会が15日、大阪市内で行われた。5年ぶり3度目の出場となる山梨学院は、第3日(25日)の第3試合(午後2時開始)で、2年ぶり3度目出場の札幌第一(北海道)と戦う。山梨学院にとっても、吉田洸二監督(49)にとっても甲子園で初となる北海道勢との対戦。目標の8強入りの第一関門突破へ、理想的な日程を引き当てた。

 山梨学院ナインの思いを左手に込め、主将の相沢利俊一塁手兼投手(3年)が、本抽選の5番目にくじを引いた。第3日第3試合に校名札が掛かると、「3日目くらいが、ちょうど慣れてきていいと思う」と、ホッとした表情で話した。

 前回、春に出場した14年は第1日第2試合で福知山成美(京都)に敗れた。昨夏は第2日第1試合、17年夏も第2日第3試合で初戦敗退。吉田監督も「開会式があって、その日や次の日に試合だと落ち着かない。3日目、4日目を希望していた」と笑顔。16年夏は第3日の第2試合で初戦を突破しており、実績もある。

 相沢は14日に大阪入りする前、約50人の寮生に「左右どちらの手でくじを引くべきか」とアンケートを取った。「理由はよく分かりませんが、3分の2くらいが『左』だった」。背番号1の技巧派左腕は、多数決で“民意”を反映し、理想的な日程をゲットした。

 相手は札幌第一。初めて北海道勢と対戦する。相沢は「相手の情報はまだ分からないが、北海道で準優勝しているので手ごわい」と警戒した。09年に清峰(長崎)を率いてセンバツ優勝した吉田監督も、春夏通じて自身10度目の甲子園となるが、北海道勢とは初対戦。「北海道は知り合いもいない。データが集まるかどうか…」と不安を口にしつつ、「清峰で甲子園に出始めた頃、駒大苫小牧が強かった。今は(昨秋に札幌大谷が)神宮大会も優勝している。野球が強い地域というイメージ」と油断はない。

 3番・相沢、高校通算37本塁打の4番・野村健太右翼手、5番・菅野秀斗二塁手(ともに3年)と、昨夏の甲子園を経験したクリーンアップが中心。指揮官も「このメンバーが落ち着いてやれれば、周りも落ち着く」と期待する。札幌第一に勝てば、次戦は福知山成美と対戦する可能性も。2回戦で5年前のリベンジに成功すれば、09年の清峰と同じ流れ(2回戦で福知山成美に勝利)となる。

 相沢は昨秋の関東大会の抽選前、松崎将部長(35)とカツカレーを食べ、4強入りでセンバツ切符をつかんだ。今回も14日の昼食で部長とカツカレーを平らげた。その話を聞いた吉田監督も同日夜に食べ、ゲン担ぎはバッチリだ。

 まずは山梨学院初の甲子園1大会2勝が目標。達成すれば春夏通じて初の8強進出となる。相沢は「一戦必勝で、チーム一丸となってやっていく」と、闘志を燃やした。(竹内 竜也)

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