智弁和歌山は熊本西と対戦 中谷監督の初陣に吹奏楽部が新曲準備

スポーツ報知
対戦が決まった熊本西・霜上幸太郎主将(左)と智弁和歌山・黒川史陽主将

 第91回センバツ高校野球大会(23日から12日間・甲子園)の組み合わせ抽選会が15日、大阪・オーバルホールで行われ、昨年準優勝の智弁和歌山は6日目の第1試合で、21世紀枠の熊本西と対戦することが決まった。

 甲子園初陣を迎える智弁和歌山・中谷仁監督(39)に、強力な応援が加わることが明らかになった。強豪で知られる同校の吹奏楽部が新監督の門出を記念して、甲子園で指揮官をイメージした新曲を披露することが決定。音楽ユニット竜馬四重奏が演奏している「YAMATO」という曲を吹奏楽用にアレンジする。和のテイストながら力強い曲調で、中谷監督も「かっこいい」と絶賛。今大会で3勝以上すれば同校が平成の甲子園で最多勝の座に輝くこともあり「何回も演奏してもらえるように頑張りたい」と意気込んだ。

 同校の応援団顧問・坂上寿英さん(38)から提案を受けたのは、センバツ出場が決まった1月末のこと。3つの候補曲を聴き「僕の顔的に和だと思った」と決めたという。かねて監督の就任に合わせて何かやりたいと模索していた坂上さんも「監督のイメージに合っている。それに今年の野球部の子たちは去年に比べて少し小柄だけど、大柄な相手に向かって行く侍ジャパンみたいなイメージがあった。それにも合う」と新曲の出来に自信を見せた。

 智弁和歌山のアルプスと言えば、試合終盤やチャンスで演奏され魔曲と呼ばれる「Jock Rock」や、定番の「アフリカン・シンフォニー」、昨年春に初披露し準優勝に導いた「ミラクルショット」など大音量で迫力ある応援が有名だ。今回の「YAMATO」が何回に流れるのかはまだ未定だが、坂上さんは「3回ぐらいかな」と予告。16日には全校生徒の前でお披露目され、中谷監督も初めて完成形を耳にするそうで、坂上さんも「新たな名物になってくれたら」と期待を寄せた。応援ソングを力に“中谷智弁”が聖地で大暴れする。

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