盛岡大付“最強6番”小川健成、初戦石岡一撃破に意欲

スポーツ報知
6回にソロ弾を放つなど活躍した盛岡大付・小川

◆練習試合 盛岡大付5―4徳山商工(16日・徳山大須々万野球場)

 23日開幕の第91回センバツ高校野球(甲子園)に出場する盛岡大付(岩手)が16日、山口・周南市で徳山商工と練習試合を行い、5―4で勝利した。6番・小川健成右翼手(3年)が6回、左翼越えの今季1号。初戦の石岡一(茨城)戦でも“最強の6番打者”として最速147キロ右腕・岩本大地(3年)を打ち負かす。

 本人の手応えとは裏腹に、小川の打球は両翼91メートルの左翼フェンスを軽々と越えていった。4―3の6回無死、内角高めの直球をたたいた。「詰まっていた」と振り返ったが、「差し込まれても押し込めた。やってきたことが出せた」と胸を張った。高校通算6本目となる今年1号は冬場の成果が出た一発だった。

 「体は小さい(身長175センチ)けど筋肉をつけることで、大きい選手と変わらない打球を打つ」。ベンチプレスで上半身、スクワットで下半身を強化した。打撃練習時に打撃ゲージの後ろに常備してあるベンチプレスを、1セット打つたびに上げた。体重は約7キロ増の80キロになり、「パワーがついてきたと思う」と手応えを口にした。

 昨秋は地区予選で2番、県大会で4番、東北大会で6番とさまざまな打順に入った。「左打者が多いので右打ちは重要になるけど、(打順の)こだわりはそこまでない」と小川は話すが、関口清治監督(41)は「甲子園では意外と、6、7番にチャンスが回ってくるんですよ」。あえて6番に置き、打線に厚みを持たせている。

 1回戦で当たる石岡一はエース岩本中心のチーム。“わんこそば打線”が攻略できるかがかぎとなる。「徐々に調子を上げていって、初戦で爆発したい」と意欲満々の小川。力強いフルスイングで本格派右腕を打ち崩す。(有吉 広紀)

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