【翔んで球児】<2>星稜・山瀬慎之助、巨人阿部“完コピ”「日本一目指す」

スポーツ報知
エルゴメーターで全身を鍛える星稜・山瀬

 山瀬の夢は「巨人の背番号10でプレーすること」だ。名前の由来は、巨人・阿部慎之助捕手(39)。「この名前を頂いた限りは『打てるキャッチャー』になることが使命だと思っている」。阿部のマスクを上げる角度をマネしたり、筆箱など阿部グッズも愛用。阿部の4年ぶり捕手復帰は「格好いいなと思う。自分もキャッチャーとしてのこだわりがある」と励みになった。

 林和成監督(43)も「今まで見てきた中でも肩は一番強い」と話す鉄砲肩の持ち主。センバツ前の練習試合では、ここまで7試合3本塁打と打ちまくっている。3度目の甲子園。主将として「チームを日本一にするために攻守で活躍したい」と意気込んでいる。

 石川・宇ノ気小4年時からバッテリーを組む奥川は、今や世代を代表する投手となった。宇ノ気中3年時に全国中学校軟式大会を制した2人は、「高校でも日本一になる」と誓い合い、星稜に進学した。「奥川がNO1のピッチャーでも、自分はNO1のキャッチャーではない。自分も日本一を目指す。いつまでも奥川に負けてはいられないし、ここから先の野球人生でいつかは追い越せるよう努力したい」。“星稜の慎之助”は、奥川とともに石川県勢初の全国制覇を目指す。(勝田 成紀)

 ◆山瀬 慎之助(やませ・しんのすけ)2001年5月4日、石川・かほく市生まれ。17歳。小学2年時に宇ノ気ブルーサンダーで野球を始める。宇ノ気中3年時に全国中学校軟式大会優勝。星稜高では1年秋から背番号2。趣味は野球観戦。家族は両親、妹2人。177センチ、82キロ。右投右打。

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