山梨学院・菅野、右へ左へ止まらない4の4

スポーツ報知
第1試合の6回に右前安打を放った山梨学院・菅野

◆練習試合 高崎健康福祉大高崎6―5山梨学院、高崎健康福祉大高崎6―4山梨学院(17日、高崎健康福祉大高崎高グラウンド=第2試合は時間制限で8回まで)

 第91回センバツ高校野球大会(23日開幕、甲子園)に出場する山梨学院が17日、群馬・高崎市内で高崎健康福祉大高崎と練習試合2試合を行った。いずれも敗れたが、第1試合では2番・菅野秀斗二塁手(3年)が、4打数4安打と絶好調。初戦(第3日第3試合)の相手に決まった札幌第一に打ち勝つことを誓った。

 左のヒットマン・菅野のバットが止まらない。第1試合の初回に三塁内野安打を放つと、3回の四球を挟んで6回に右前安打、7回に右中間へ二塁打、9回には左前安打。広角に4打数4安打、全5打席出塁と本領を発揮した背番号4は「打撃のタイミングがだいぶ良くなってきた」と白い歯をのぞかせた。

 たった1日で“進化”した。16日に行われた作新学院戦では5打数1安打に終わり「打球が詰まっていた」と反省。昨夏から臨時コーチを務める横浜高の元野球部長・小倉清一郎氏(74)の助言を受け、ポイントを前に置いて打つと、いきなり結果が出た。しかも「今までは前で打つと引っ張りがちだったが、逆方向にも打てるようになった」と自らの進化を体感した。

 一時は5番を任されていたが、ここ3試合では2番に復帰。吉田洸二監督(49)は「1、2番が変化球にも対応できていた」と、第1試合で本塁打を含む3安打の1番・渡辺嵩馬左翼手(2年)とともに菅野を高評価。「『菅野を5番で使わんのかい』ということでしょうけど、まだ札幌第一のビデオを見ていないのでね」。相手を研究した上で、勝利へのオーダーを組み上げる。

 菅野は昨夏の甲子園初戦(対高知商、12●14)で、4打数2安打2打点と活躍も、勝利には届かなかった。強打の札幌第一戦に向け、「自分たちと似たチームだと思う。高知商戦のようになるかもしれない。今度は打ち負けないようにしたい」と、乱打戦を想定して気合十分。2季連続の聖地で安打を重ね、勝利に貢献する。(竹内 竜也)

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