札幌大谷“新4番”石鳥が左腕攻略で3安打締め

スポーツ報知
3安打1打点と活躍した札幌大谷・石鳥

◆練習試合 ▽北野2―2札幌大谷 (17日、和歌山・なぎの里球場)

 23日開幕の第91回選抜高校野球大会(甲子園)に初出場する札幌大谷が17日、和歌山合宿を打ち上げた。最終日はなぎの里球場で北野(大阪)と練習試合を行い、2―2で引き分け。この合宿から4番に座る石鳥亮中堅手(3年)が、左投手から3安打1打点と快音を響かせた。24日の初陣は左腕エース・森下祐樹(3年)を擁する米子東(鳥取)。「新4番」が、早くも“左腕攻略”に好感触を示した。チームはきょう18日に大阪入りする。

 左投手はこう打て―。札幌大谷の「新4番」が、右へ左へ快音を連発した。1点リードの3回2死一塁で4番石鳥が、逆方向となる右中間へ適時三塁打をマーク。6回は強烈な左前打を放てば、8回には右中間二塁打と3安打1打点の大暴れ。「突っ込まずに、自分のスイングができた」と、満足の表情を浮かべた。

 初戦突破へ、手応えをつかんだ。米子東に勝つには左の好投手を攻略するのが絶対条件。この日は組み合わせ決定後初めて、左投手相手に戦ったが石鳥は「初戦の相手が左(投手)だと聞いていたので、イメージを持って臨んだ。右も左も関係ない」。右打者の外角から内に入る直球を逆らわずに打ち返す、理想的な打撃を披露し、好調をアピールした。

 趣味はプロ野球選手の打撃動画を視聴すること。今合宿の宿舎には無線通信のWi―Fiが設置されておらず視聴も限られ「1日中打撃のことを考えている」という“打撃マニア”には苦痛の日々だった。チームは8日間の和歌山合宿を打ち上げ、きょう18日に大阪に乗り込む。「早く動画が見たい」。たまったうっぷんを、バットで解放する。(清藤 駿太)

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