【センバツ】秋王者の札幌大谷は近江に敗戦も、投打に盤石の仕上がり

スポーツ報知
4回、相手先発の近江・林から左越えソロを放つ札幌大谷・石鳥亮

 ◆練習試合 ▽近江9―3札幌大谷 (20日、滋賀県・近江高グラウンド)

 23日開幕の第91回センバツ高校野球大会(甲子園)に初出場する札幌大谷が20日、滋賀県内で昨夏甲子園8強の近江(滋賀)と本番前最後の練習試合を行った。3―9で敗れるも、先発したサイド右腕・太田流星(3年)が強力打線を相手に3回1安打無失点。打っては5番・石鳥亮中堅手(3年)が、4回に相手左腕・林優樹(3年)から左越えソロを放つなど、24日の初戦・米子東(鳥取)戦に向けて、投打に盤石な仕上がりをみせた。

 本番前最後の練習試合を手応え十分に打ち上げた。先発したサイド右腕・太田が3回1安打無失点。初回こそ、安打と四球絡みで1死一、二塁のピンチを背負うも「無失点なら負けない」。プロ注目の近江4番・有馬諒(3年)は、変化球で完璧にタイミングを外して中飛。今冬に習得したシンカーを要所で駆使し、初回以降は完璧に封じて見せた。

 打っては3点を追う4回だ。先頭の5番・石鳥が好投手・林から左越えソロを放った。初戦の相手で米子東のエース左腕・森下裕樹(3年)を見立て、豪快な一発を放り込んだ主砲は「(林は)チェンジアップがいい投手だと知っていたので。1球で捉えられてよかった。左投手への対応はできているが、まだ本番ではないので」と、謙遜しながらも手応えはつかんだ。

 試合は敗れるも、調整のために太田は3回限定。最速142キロ右腕のエース・西原健太(3年)も温存しての結果だ。和歌山での第2次合宿から練習試合5試合で3勝1敗1分け。船尾隆広監督(47)は「太田は良かったので安心した。メドが立ちました。向こう(近江)の投手の全国レベルを見ることができてよかった。凡打でも紙一重。打つ方は行けるなという感じはあった」と、初陣へ向けて好感触を示していた。

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