【センバツ】盛岡大付・岡田、間に合った “わんこそば打線”主軸が実戦復帰

スポーツ報知
甲子園練習で勢いよくグラウンドへ駆け出す盛岡大付ナイン(カメラ・渡辺 了文)

 センバツ高校野球(23日開幕)の甲子園練習が20日行われ、盛岡大付(岩手)が出場32校のラストを飾って登場した。練習試合で右足を負傷し、離脱していた岡田光輝外野手(3年)がこの日復帰、聖地の感触を確かめた。25日の初戦(対石岡一)で自慢の強打を発揮する。

 目の前に広がる風景に、自然と笑みがこぼれた。甲子園の芝生や土を踏みしめ、感触を確かめた岡田は「広いな、大きいなと思った。とてもいい球場で、ワクワクしながらやりました」と、30分間の甲子園練習を振り返った。昨夏の岩手大会も経験し、昨秋は主に3番に座った打線の中心的存在だが、1週間ほど前まで、不安の日々を送っていた。

 11日、日南学園(宮崎)との練習試合で右足首を負傷し、ねんざと診断された。通院の頻度を増やし、寮でも携帯式の電気治療器を使うなど必死に治療し、この日午前に行われた智弁学園(奈良)との練習試合でようやく実戦復帰した。4打数1安打の結果に岡田は「痛みはもうない。大丈夫です」と胸を張った。

 石岡一のエース右腕・岩本大地投手(3年)は最速147キロの直球が武器だが、「直球には強いと思っている。持ち味を出していければいい」(岡田)と堂々宣言だ。ここまでの練習試合の内容について、関口清治監督(41)は「打線は点を取る方法を思い出してきている」と評価。甲子園練習では開始から約3分間、バックアップの動きなどで距離感を選手たちに感じさせてからノックするなど、2年ぶりのセンバツに向け工夫を施した。

 開幕前最後となるきょう21日の練習試合へ、岡田は「いい形でチームが勝つことが大事。そこに貢献できればいい」と語った。岡田が戻ってきた“わんこそば打線”が、更に厚みを増し万全の状態で初戦を迎える。(有吉 広紀)

 ◆岡田 光輝(おかだ・こうき)2001年9月18日、大阪市生まれ。17歳。鶴町小2年時に鶴町クラブで野球を始める。大正西中では大正ボーイズに所属。盛岡大付では2年夏に初のベンチ入り、2年秋からレギュラー。175センチ、75キロ。右投右打。血液型O。家族は両親と姉。

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