【センバツ】盛岡大付・佐々木「完璧」サヨナラ弾 白星締めで1回戦に弾み

スポーツ報知
9回にサヨナラ本塁打を放ち、三塁を回る盛岡大付・佐々木

◆練習試合 盛岡大付6x―5天理(21日・親里野球場)

 23日開幕のセンバツ高校野球(甲子園)に出場する盛岡大付(岩手)が21日、奈良・天理市内で大会前最後の練習試合を天理と行い、6―5で勝利した。2番・佐々木俊輔二塁手(3年)が、9回2死から右越えサヨナラ弾。小柄ながらパワーあふれる打撃を見せ、石岡一(茨城)との1回戦(25日)へ白星締めで弾みをつけた。

 劇的な一打で締めくくった。9回表に2点差を追いつかれ、5―5で迎えた9回裏2死から、盛岡大付・佐々木がサヨナラ弾。両翼91メートルの右翼フェンスを軽々と越えた一打に、佐々木は「手応えは完璧でした。勝って(センバツに)臨んだほうがいい」と胸を張った。最初の練習試合だった8日の鹿児島玉龍戦は、1回表に1番・峰圭哉遊撃手(3年)が初球先頭打者弾。最後の練習試合もサヨナラ弾と、本塁打に始まり、本塁打で終えた。

 “最強の2番打者”を目指す。172センチ、70キロと小柄な佐々木だが、腹筋がきれいに割れた、引き締まった肉体を持つ。「体幹を鍛えようと、冬場は毎日100回以上腹筋をした。(打ち方を)崩されても振り切れるようになった」(佐々木)と、今年に入りすでに2本塁打。パワーがあるところをみせた。

 昨秋は4番の経験もあるが、現在ほぼ2番に固定されている。バントなど小技を駆使する印象の強い打順だが、佐々木は「自分は連打でつなぐ。どこにもいない2番になりたい」。安打で“わんこそば打線”をつないでいくつもりだ。

 センバツ前最後の練習試合を白星で終え、関口清治監督(41)は「緊張感があって良かった。(1回戦に向けて)まずは落ち着いてやりたい」と前を向いた。節目の本塁打で波に乗ったチームが、石岡一の最速147キロ右腕・岩本大地(3年)も持ち味の長打で打ち崩す。(有吉 広紀)

 ◆佐々木 俊輔(ささき・しゅんすけ)2001年7月18日、岩手・北上市生まれ。17歳。飯豊小2年時に飯豊MAXスポーツ少年団で野球を始める。飯豊中では北上ゴブリンズ、花巻シニアに所属し、3年時に全国大会出場。盛岡大付では1年秋からレギュラー。昨秋は遊撃手も、今年から二塁手。172センチ、70キロ。右投左打。血液型A。家族は両親と兄。

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