掛西・高林3打点で快勝発進「貢献出来る選手になりたい」

スポーツ報知
2回無死二、三塁から掛川西の7番・高林が先制の右前2点適時打を放つ

◆春季高校野球地区大会(23日・浜北球場ほか)

 各地区の先陣を切って西部が開幕した。1回戦7試合が行われ、掛川西が7番・高林大暉(2年)の先制2点適時打を含む3打点の活躍などで、浜松湖北を7―2で下し、好スタートを切った。

 緊張感漂う今季公式戦初戦で掛川西の7番・高林がバットで勝利に導いた。3回、無死二、三塁から一塁を強襲する右前2点適時打で先制すると、5回にはダメ押しの中前適時打と2安打3打点。「チームの勝利に貢献出来る選手になりたい」と口にする新2年生が、有言実行の活躍を見せた。

 兄から受け継いだ掛西の背番号4。2つ年上の幸汰(18)が昨夏まで付けていたものを、昨秋、勝ち取った。「小さいころから目標の存在。特に、守備の完成度はまだまだです」。4月から国学院大で準硬式野球を続ける兄は、今月上旬まで高校の練習に参加。同じ二塁の守備に入って動きを追った。「家でも近くの公園でノックも打ってもらった」と感謝している。

 昨秋は西部初戦で敗退。敗者復活戦代表決定戦でも聖隷クリストファーに敗れ、県大会出場を逃した。オフは基本から見つめ直した。毎日ボールを使ったメニューは継続する一方、ケガをしない体作りをテーマに強さだけでなく柔らかさを追求した。「可動域を広げることを意識した」と大石卓哉監督(38)。地味な練習をコツコツ積み重ねた。

 2回戦は昨秋の西部王者・浜松西と対戦だ。チーム目標に掲げる「県大会出場」に向けて、早くも強敵とぶつかる。春夏計9度の甲子園出場を誇る名門が、プライドにかけて勝ち行く。(塩沢 武士)

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