【センバツ】星稜、習志野撃破へ“美爆音”予習

スポーツ報知
打撃練習後に山瀬主将(前列中央)を先頭にランニングを行う星稜ナイン

 23日に開幕したセンバツ高校野球(甲子園)1回戦で履正社(大阪)に3―0で勝利した星稜(石川)は、一夜明けた24日、甲子園を訪れ次戦の相手に決まった習志野(千葉)の試合を観戦。「美爆音」として知られる習志野の吹奏楽部によるド迫力応援を体感した。

 2回戦突破への“予習”だった。観戦後に大阪・河南町で打撃練習を行った主将の山瀬慎之助捕手(3年)は「今日の(観戦の)主な目的は、習志野のブラスバンドだった」と明かした。「レッツゴー習志野」など三塁側アルプスから奏でられる「美爆音」は「やっぱり威圧感があった」。相手の日章学園(宮崎)が初回に3失策したことにも触れ「結果論だが、守備側からしたらプレッシャーにもなるのかな」と警戒。それでも「自分たちは相手のパフォーマンスも力にすることができるチーム」と自信をのぞかせた。

 履正社戦で17三振を奪い完封したエース右腕・奥川恭伸(3年)ら主力数人は、この日の練習には参加せず宿舎で休養。しかし決勝打を含む3安打を放った山瀬は疲れも見せずフリー打撃で快音を響かせ「どうせホテルにいてもバットを振るので。1日練習しないとすぐ崩れちゃうんです。自分は繊細なんで」と笑わせた。

 前夜のミーティング。林和成監督(43)は「プレッシャーがかかる中でよく100点のゲームをしてくれた」と快勝をたたえる一方、「だけど、まだ何も成し遂げてないよ」とナインを引き締めた。万全の準備を整え、全国制覇への道のりを歩んでいく。(勝田 成紀)

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