【センバツ】サヨナラ勝ち盛岡大付エース・阿部、155球完投…2試合で先発4投手が計627球の熱投

スポーツ報知
盛岡大付先発の阿部秀俊 (カメラ・豊田 秀一)

◆第91回センバツ高校野球大会第3日 1回戦 盛岡大付―石岡一(25日・甲子園)

 盛岡大付は、石岡一の岩本大地投手(3年)に8回までに11三振を奪われるなど完璧に封じられていたが、9回裏の土壇場で反撃。2死二、三塁で、6番の小川健成中堅手(3年)が追い込まれながらもしぶとく右前に運ぶ2点タイムリー。2―2の同点とし、延長戦に突入した。

 盛岡大付は11回、2四球と三ゴロ失策で1死満塁のチャンスをつかむと、7番・島上真綾捕手(3年)は投ゴロ。これを捕球した岩本が本塁へ悪送球。この回、ノーヒットで決勝点が入り、3―2でサヨナラ勝ちした。

 21世紀枠で出場した石岡一のエース・岩本は初回から2回の4番打者まで4者連続空振り三振。140キロ台後半の伸びのある直球を武器に2ケタ11個の三振を奪ったが、170球目で力尽きた。

 盛岡大付の阿部秀俊投手(3年)は155球を投げ2失点完投(自責点は1)。関口清治監督(41)は「岩本君は予想以上にスピードがあり、変化球も切れていた。終盤、バットに当たるようになり『ウチはつなぐ打線だよ』と声をかけた。阿部の粘りが9回の(同点の)攻撃につながった。バッテリーの勝利」とたたえた。

 この日は第1、第2試合ともに延長戦となり、第1試合では龍谷大平安の野沢秀伍(3年)が132球で4安打完封。津田学園の前佑囲斗(まえ・ゆいと=3年)は170球を投げ4安打2失点完投。この2試合で先発4投手が計627球を投げた。

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