レンジャーズ・秋信守が韓国出身野手初のメジャー球宴に「夢がかなった」

スポーツ報知

 大リーグの第89回オールスター戦が17日(日本時間18日午前8時30分)にワシントンのナショナルズ・パークで開催される。レンジャーズの秋信守外野手(36)は韓国出身野手として初めて球宴に臨む。

 念願のオールスター。秋信守は「子どもの頃からの夢がかなった。自分にとっても、家族にとっても、祖国にとっても特別なこと」と喜んだ。韓国選手としては朴賛浩、金炳賢の両投手についで3人目。野手としては初めての選出となった。

 5月26日のロイヤルズ戦で通算176本塁打。ヤンキースなどでプレーした松井秀喜氏を抜いてアジア人最多本塁打記録を樹立した。メジャー通算186本塁打を放っている好打者は「松井氏は、短い期間であれだけの本塁打を打ったが、長くいたら、もっと打っているはず」と松井氏を立てたが、自身はメジャー通算14年目となる。「私は自分をホームランバッターだと思わない。長くプレーしているから積み重ねることができた数字」と胸を張った。

 アジア出身の野手という立場で、高校卒業後に渡米。マイナーからはい上がり、4球団を渡り歩いてきた。「日本選手は大抵、通訳や専属トレーナーがいるけれど、私の場合は違った。言葉の壁があり、うまくコミュニケーションが図れなかったことが一番辛かった」と振り返る。今球宴には計7か国から、24人の外国出身選手が参加。62社のテレビ&ラジオが14か国語で、計185カ国に放送される。(一村順子通信員)

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