大谷不在のMLBホームランダービー、地元ハーパーが父子挑戦でV…NHKが11年ぶり中継
NHKは17日、MLBオールスター“前夜祭”のホームランダービーを07年以来、11年ぶりに生中継した。エンゼルス・大谷翔平投手(24)は出場していないが、アナウンサーと解説者2人の豪華布陣だった。
日本のホームランダービーと異なり、メジャーでは試合前日に2時間以上をかけて一つのイベントとして行われる。ワシントン・ナショナルズの本拠地ナショナルズスタジアムは内外野の観客で埋まり、大歓声に包まれた。外野席のファンはグラブを持って、飛んでくる打球を捕ろうと手を伸ばしていた。
また選手も所属チームや国籍に関係なくエールを送ったり、スマホで撮ったりとお祭り騒ぎ。バッティングピッチャーは、打撃コーチなど球団所属の人以外にも、個人的に世話になっている人が務めたり、家族が投げるなどした。
地元・ナショナルズのハーパーが出てくると、大歓声が上がり、1回戦、準決勝と勝ち上がりを後押しした。そして決勝の舞台に出てくると、この日一番の声援に包まれた。
優勝したのは大声援を受けたハーパー。残り54秒時点で9本差をつけられていたが、そこから父が投げる球を次々と打ち返し、6連続アーチを含む18本を4分間に放って並んだ。そしてボーナスタイムに1本を放って優勝した。大喜びの地元ファンに「(終盤の追い上げは)なんとかしないと負けると思いました。ここのお客さんが大好き。ナショナルズ、最高です」と感謝した。
優勝トロフィーは、1回戦から投げ続けてた父に掲げさせた。「彼はヒーローです。彼がいなければ優勝できませんでした」と感謝していた。
◆日本のホームランダービーとの違い
今年の日本ではオールスターの約1時間前から行われたが、MLBでは試合前日に一つのイベントとして行われる。
オールスターに選出されていなくても出場が可能で、時間も日本の3分間に対して4分間。さらに1回戦と準決勝では30秒、決勝では45秒と30秒の休憩を取れる。
また440フィート(約134メートル)の当たりを2本打つと、30秒のボーナスタイムを得られる。
【結果】
◆1回戦
▼R・ホスキンズ(フィリーズ)17―12J・アギラ(ブリュワーズ)
▼K・シュワーバー(カブス)※16―15A・ブレグマン(アストロズ)
▼M・マンシー(ドジャース)17―16※J・バイエズ(カブス)
▼B・ハーパー☆(ナショナルズ)13―12F・フリーマン(ブレーブス)
◆準決勝
▼シュワーバー☆21―20※ホスキンズ
▼ハーパー☆13―12マンシー
◆決勝
ハーパー※19―18※シュワーバー
【注】※はボーナスタイム込み。☆はボーナスタイム獲得も使用前に終了。