カブス・ダルビッシュが実戦登板で復帰の兆しか

スポーツ報知

 右上腕三頭筋のけん炎で故障者リスト(DL)入りし、再検査で右肘の炎症などが判明したカブスのダルビッシュ有投手(31)が8日(日本時間9日)、遠征先のカンザスシティーで味方打者を相手に2イニングを想定した実戦形式に登板した。

 ブルペンで26球を投じた後、マウンドに上がったダルビッシュ。ラステラ、カラティニという2人のメジャー打者を打席に立たせて延べ7打席。1イニング目に15球、5分のインターバルを挟んだ2イニング目には17球を投じ、安打性の打球を許さなかった。

 打者を立たせて投球するのは、マイナーでのリハビリ登板となった6月25日以来。約1カ月半ぶりとなった実戦での登板に、変化球の制球に苦しんで首をかしげる場面もあったが、投球を見守ったマドン監督は「非常にいい投球だった。球速も93マイル(約150キロ)出ていたし、カーブもカットボールも良いように見えた」と評価した。

 今後は、体の状態に問題がなければ数日後にも再び実戦形式に登板する見込み。マドン監督は「復帰を急がせることはしない」と語り、春季キャンプと同様に実戦形式で徐々に球数を増やしていきながらマイナー戦への登板を検討する方針を示した。(穐村 賢通信員)

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