ヤンキース・田中、「ありえない」失投6失点 5年連続2ケタ勝利ならず

スポーツ報知

◆ヤンキース7―12レンジャーズ(10日・ニューヨーク)

 ヤンキースの田中将大投手(29)が10日(日本時間11日)、本拠地・レンジャーズ戦に先発。今季10勝目と1シーズンでは日本人最多タイとなる8連勝を目指したが、6回0/3を投げて3被弾を含む6安打6失点で4月17日以来の3敗目を喫した。日本人では初となるメジャーデビューからの5年連続2ケタ勝利は次回登板に持ち越しとなった。

 3発の放物線に打ち砕かれた。1-5で迎えた6回。田中は先頭のグズマンにダメ押しのソロを浴び、グラブを叩いて悔しさを表した。6回0/3、6安打6失点。3被本塁打も自責点6も今季自己ワーストタイだ。96球。無念の降板となった。

 「完全に自分のミス。マウンドに上がるチャンスをもらったからこそ、しっかり抑えたかった。それで、あのボールを投げていたらダメですね」

 4回無死一塁でベルトレに浴びた先制2ランは「相手がうまく打った」と気持ちを切り替えられた。だが、グズマンに2打席連続で痛打されたスプリットは「あんなとんでもない抜け方はありえない」という失投。5回は連続四球などで1死一、三塁のピンチを招いて、アンドラスに右前2点二塁打と失点を重ねた。

 「スプリットがもう少し良ければ、また違う結果になっていたと思う。その中でも何とか粘りたかったけど、数字的にズルズル行った形になって残念です」

 不調でも試合中に修正を重ねて粘っていたからこそ、4月23日のツインズ戦以後14試合負けなし。マリナーズのパクストンと並ぶ今季メジャー最長だったが、“不敗神話”にも終止符が打たれた。1シーズン内では松坂大輔、伊良部秀輝と並ぶ日本人記録8連勝に王手をかけていた連勝も「7」でストップした。

 「思うところはあるので、次回登板までに修正を試できればと思う」

 試合後はビデオでフォームを見直した田中。デビューからでは日本人初となる5年連続2ケタ勝利をかけた次回登板で、修正力を証明する。

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