前田、リリーフ転向に「私情を話すべきではない」 ロバーツ監督は「重要な場面で」

スポーツ報知

 リリーフへと配置転換されることになったドジャースの前田健太投手(30)が13日(日本時間14日)、救援としてチームの勝利に貢献することを誓った。

 試合前にキャッチボールで調整した後、報道陣に対応した前田。7勝7敗、防御率3・80と、先発として一定の成績を残している中での配置転換に複雑な表情も浮かべたが、「シーズン中なので、私情を話すべきではない」。チームの勝利を第一に考え、先発へのこだわりを胸にしまい込んだ。

 昨季は先発として結果を残せずに救援へ回った時期もあったが、今回は抑えの切り札、ジャンセンが不整脈で離脱して救援陣が手薄になったことが配置転換された理由。前田自身も「去年は先発として内容が酷すぎた部分はあったけど、(今年は)状況も役割も違う」とチームの方針を理解した。今後リリーフでは競った試合の終盤に起用される見込みで、ロバーツ監督も「重要な場面での登板を考えている」と期待を寄せる。昨年のポストシーズンでも中継ぎとして9試合に登板し、防御率0・84と大車輪の活躍した前田は「ゲームに入ったらしっかりとバッターを抑える気持ちになる。任された場面でしっかり結果を残すだけ」。チームは4戦続けて救援陣が打たれて4連敗を喫しただけに、「救援・前田」の存在が混戦のナ・リーグ西地区を勝ち抜く上で大きなカギとなりそうだ。

 (穐村 賢通信員)

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