田中、日本初のメジャーデビュー5年連続2ケタ勝利なるか

スポーツ報知

 日本人初のメジャーデビューからの5年連続2桁勝利を目指して、16日(日本時間17日午前2時5分)に本拠地で行われるレイズ戦に先発するヤンキースの田中将大投手(29)は前日の15日、ヤンキー・スタジアムで最終調整を行った。

 ロスチャイルド投手コーチが見守るなか、ブルペン捕手を平地に座らせて丁寧に27球を投げ込んだ田中。「自分なりに考えて取り組んでいるものがあり、それに手応えを感じている。あとはしっかり投げることが一番。自分の投球プランに沿って投げて、ゲームの中で臨機応変に対応できればいい」と自信をのぞかせる。

 前回登板のレンジャーズ戦(10日)では、スプリットの制球に苦しみ、4月17日以来となる今季3敗目。14試合負けなしだった自己最長の無敗記録、連勝も7でストップした。同投手コーチによると、中5日の登板間にフォームの微調整を行い、スプリットの修正を試みたという。対戦相手は、7月24日に3安打完封と圧倒したレイズ。「制球が良かったから全てがいい循環になった」と振り返った会心の登板を再現するつもりだ。

 この日は球場に、元TNA世界ヘビー級王座で総合格闘家のボビー・ラシュリー氏が激励に訪れた。子供の頃には、野球チームに属し、投手だったというラシュリー氏は、「田中の大ファンなんだ。明日の試合は是非頑張って欲しい」とエール。田中も笑顔でツーショット写真に収まるなど、リラッックスした様子だった。

(一村 順子通信員)

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