パナソニックドラ1候補・吉川峻平、ダイヤモンドバックス入りへ 

スポーツ報知
パナソニック・吉川峻平

 今秋ドラフト1位候補、パナソニックの吉川峻平投手(23)が来年から米大リーグに挑戦し、ダイヤモンドバックス入りが決定的になったことが16日、分かった。マイナー契約とみられる。ドラフト1位候補の社会人投手がNPBを経ずに米大リーグ入りすれば、2008年に新日本石油ENEOS(現JX―ENEOS)からRソックス入りした田沢純一(現エンゼルス)以来2人目となる。

 吉川は最速148キロの直球とシンカーが武器の右腕。昨年の都市対抗や日本選手権で活躍し、ドラフト解禁の今季は1位候補に挙がっていた。関係者の話を総合すると、関大4年で日米大学選手権代表になった頃から米大リーグに憧れを抱いたという。吉川も「将来的にはメジャーに挑戦したい」と希望を明かしていた。

 昨年からダ軍GMら関係者が試合を視察。吉川は今春、「直接、アメリカに行って(選手の)ピークを向こうで迎えたい」とNPBを経ずに渡米する意向をパナソニック側に伝えた。同社も「本人の人生だから」と意思を尊重した。

 アマ選手がドラフト指名を拒否して海外球団と契約した際は、高卒なら3年間、大卒と社会人選手なら2年間はNPB球団と契約できないという申し合わせ(田沢ルール)が適用される見込みだ。

 吉川は18日からジャカルタでのアジア大会(26日~9月1日)の代表合宿に参加し、9月3日に帰国予定。ダ軍と正式契約を結んだ後、9月上旬にも会見を開く。

 ◆吉川 峻平(よしかわ・しゅんぺい)1995年1月24日、大阪・吹田市生まれ。23歳。高野台中ではボーイズリーグの「千里山ボーイズ」でプレー。関大北陽高では1年秋からベンチ入り。2年夏に遊撃手から投手に転向。関大では1年春からリーグ戦に出場。4年時に日米大学選手権代表。4年秋にリーグ戦で優勝し、明治神宮大会に出場。185センチ、80キロ。右投右打。

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