ヤンキース田中、20イニング連続無失点 日本人歴代3位の64勝

スポーツ報知

◆ヤンキース11ー0ブルージェイズ(14日・ニューヨーク)

 ヤンキースの田中将大投手(29)が14日、本拠地でのブルージェイズ戦で6回を投げて4安打無失点。完璧な内容で今季12勝目を挙げた。メジャー通算64勝で、岩隈久志を抜いて日本人歴代単独3位となった。

 田中は立ち上がりから球威ある直球と制球の良い変化球を巧みに織り交ぜ、安定した内容。8―0で迎えた5回、先頭ディアスの左翼線二塁打と四球で一死一、二塁のピンチを背負ったが、マッキニー、グリエルを連続三振に打ち取り、無失点で切り抜けた。

 田中は6回90球で降板。8奪三振、散発の4安打で三塁を踏ませなかった。1日のタイガース戦初回に1点を失ったが、2回からの6イニング、前回登板のマリナーズ戦の8回無失点を合わせて連続無失点イニングは「20」に伸びた。

 味方打線は大量14安打11得点で援護。中継ぎ陣も無失点リレーでブ軍に完封勝ち。7月26日に右手首に死球を受けて戦列離脱していた主砲ジャッジも復帰。打席には入らなかったが、8回から右翼の守備について完全復活が近いことを印象づけた。田中は今月、無傷の3連勝。21イニング1失点で月間MVP受賞の可能性もある。ポストシーズンを見据えて、チームのギアが上がってきた。(一村 順子通信員)

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