ドジャース・前田がまた好救援、チームは地区6連覇へマジック8点灯 

スポーツ報知

 ドジャースの前田健太投手(30)が19日(日本時間20日)、本拠地でのロッキーズ戦で5―2の8回に4番手として登板。2/3回を投げて1安打無失点、2奪三振で2ホールド目を挙げた。防御率は3・83となった。

 前田が連夜の好救援で、ロッキーズとの首位攻防3連戦3連勝に貢献した。前夜に3者連続三振をマークした前田の名前が本拠地にコールされると、地元ファンからは大歓声が沸き起こった。引き締まった表情でマウンドへ向かった右腕は「素直にうれしい。マウンドに上がるときに大きな拍手があるのはパワーにつながる」と声援を力に変えた。

 まずは2016年の首位打者、先頭のラメーヒューを外角低めのスライダーで空振り三振に仕留めると、続くダールも低めのチェンジアップを振らせて連続三振。昨年のポストシーズン以来となった連投で、前夜からの連続奪三振を5に伸ばした前田は「多少疲れは残るけど、意外と投げられた感じはある。いい投球をすればメンタル的にも乗っていける」と頼もしい表情で振り返った。

 2死からは安打を許して降板となったが、後を受けた救援投手が後続を抑えて無失点。今季2ホールド目をマークし、ロッキーズとの天王山3連勝に一役買った前田も「大事な試合を3連勝できて、チーム状態が上向くと思う。今日勝つことはすごく大きかった」と大きくうなずいた。

 この日の勝利で、ロッキーズとのゲーム差は2・5。地区6連覇へのマジック8も点灯して、残りは9試合となった。ドジャースの地区6連覇に向けた絶対的有利は変わらないが、前田は「安心できるゲーム差ではないので、最後までわからない」。今後も緊迫した展開での登板が予想されるだけに、気を引き締めることも忘れなかった。

(穐村 賢) 

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