牧田38日ぶりメジャー登板をピシャリ

スポーツ報知

◆ドジャース14―0パドレス(23日・ドジャースタジアム)

 パドレスの牧田和久投手(33)が23日(日本時間24日)、敵地でのドジャース戦で12点ビハインドの7回無死二、三塁から救援登板。2回を投げて無安打無失点、2奪三振で防御率を5・73とした。

 試合の大勢が決まった中でも、牧田は集中力を切らすことなく好投した。8月16日以来のメジャーのマウンドとなったが「体調は全然問題ない。任された場所を投げるだけ。自分のピッチングを心掛けようと思った」。遊ゴロと三ゴロの間に走者を還すも、2死からは代打トールズを空振り三振。回をまたいだ8回も3人で片付けて2回を無失点に抑えた。

 早々にペナントレースから脱落したチームは、来季以降を見据えて若手投手を積極的に起用。今季ここまで防御率5点台と苦しんでいるベテランにはなかなか出番が回ってこない状況で、牧田自身も「フラストレーションはある」。それでも「信頼がないから使ってもらえない。これも経験の一つ」と、腐ることなく登板に向けて準備は欠かさなかった。

 メジャー1年目の今季は、慎重になりすぎるあまりにカウントを悪くして大量失点を喫する試合が目立った。メジャーとマイナーの行き来を余儀なくされた1年を振り返り「マウンドで余裕がなくて制球できなかった。雰囲気に飲まれてる感じが今年はあった」と日本時代との違いを素直に認める。

 今シーズンは残り6試合。パドレスと2年契約を結ぶ牧田は「いい投球をして、いい印象で来年を迎えられたらというのはある。任された場所はゼロで抑えたい」。真価の問われる2年目に向けて、いい形でシーズンを締めくくりたいところだ。

 (穐村 賢通信員)

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