大谷、新人王グイッ特大21号 “新人イジリ”カラオケではセクシーソング熱唱

スポーツ報知

◆エンゼルス5x―4レンジャーズ=延長11回=(24日・アナハイム)

 【アナハイム(米カリフォルニア州)=小谷真弥、金岡美佐】エンゼルスの大谷翔平投手(24)は24日(日本時間25日)、本拠地のレンジャーズ戦に「3番・DH」で先発出場。初回の第1打席で8試合ぶりの21号ソロを放ち、5打数1安打1打点。チームの連敗ストップに貢献した。23日の試合後にはメジャーでは恒例の“新人イジリ”でカラオケを熱唱。日本人では01年のマリナーズ・イチロー以来4人目の新人王獲得へラストスパートをかける。

 会心だった。大谷は振り切ったバットをおろし、大きな放物線を見つめた。初回2死。サンプソンの高めに浮いたツーシームを捉え、8試合ぶりの21号アーチを右翼席へかけた。

 「初球からしっかりいけた。打った瞬間入るなと思ったので良かった。あの球に対して、しっかり最善の(スイングの)ルートを通せた」

 打球速度は本塁打自己最速の113マイル(約181・9キロ)。飛距離428フィート(約130・5メートル)の特大弾に、右翼手は一歩も動こうとしなかった。

 新人恒例の儀式も決まった。23日の敵地・アストロズ戦後。移動中のチームバス内で、歌手のTEEが日本語でカバーしたラテン系人気曲「Despacito(デスパシート)」をカラオケで熱唱した。右手にマイク、左手にカンペを持ち、照れくさそうにセクシーソングを歌い上げる姿にチームメートは大盛り上がりだった。「みんなが知っている曲でいきたいと思っていた。あんまり歌ったことがないというか、曲もあんまり知らなかった。歌詞を見ながら一生懸命歌いました」

 日本ハム時代は同僚との食事会後もカラオケなど2次会に顔を出さないことで有名だった。体調管理のためだが、大リーグ公式サイトでは「歌もうまい」と歌唱力を絶賛された。

 「雰囲気というかみんなで楽しんでワイワイと。(米国では)移動中もそんな感じですし、日本とちょっとそういうところが違いますけど、楽しくいければ」。野球一筋の真面目キャラを破り、“真のメジャーリーガー”の仲間入りだ。

 ヤンキース・エンドゥハーらとの新人王争いも佳境。ソーシア監督はチームの連敗を5で止めた24歳を残り5試合に出場させる方針を示した。

 「毎試合、個人的な部分で勉強になるところが多い。次の成長につながる。来年も試合がある。そこにもつながることじゃないかなと」。ア・リーグのポストシーズン進出チームが決まり、消化試合となるが、OHTANIの戦いは続く。(小谷 真弥)

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