アストロズ2年連続世界一ならず エース・バーランダー4失点

スポーツ報知

 絶対エースが2発のアーチに沈み、アストロズのワールドシリーズ連覇の夢が潰えた。ポストシーズンで王手を掛けられた試合で4連勝、メジャー史上唯一3試合連続無失点中だったバーランダーが先制を許したのは、3回。1死からマルティネスにソロを浴び、タイガース時代の2012年地区シリーズ第5戦以来続いていた連続無失点イニングが、「26」でストップした。6回にはディバースに左中間席に3ランを浴びて6回4失点で降板。「変化球にうまく対応された。どの試合も勝つチャンスがあったが、一歩足りなかった。勝負は表裏一体。それが、野球。理想的な終わり方じゃないが、いいシーズンだった」とベテランは淡々と語った。

 ナインは満身創痍だった。右膝痛のアルテューベはまともに走れず、ヒンチ監督は「公式戦だったらDL入りしていた」と明かす。コレアも腰痛に苦しみ、公式戦103勝の破壊力は影を潜めた。スプリンガーがポストシーズン14試合連続安打と球団記録を更新も、得点は7回のゴンザレスのソロだけに終わった。

 「皆が総力でチャンピオンを倒しにくる。ア・リーグの上位球団の水準は極めて高く、競争は激化する一方。世界一を一度達成するのも大変で、連覇は困難を極める」とヒンチ監督。昨年はフライボール革命を起こし、頂点を極めたが、大リーグでは2000年のヤンキース(3連覇)以来となる2年連続世界一の悲願は、ワールドシリーズに届く前に打ち砕かれた。

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