ドジャース、雄星獲り参戦へ 高校からマークの本命が好条件提示か

スポーツ報知
優勝ペナントを手に声援に応える(左から)菊池、松井、秋山、浅村、炭谷

 今オフのメジャー移籍が確実となっている西武・菊池雄星投手(27)について、ドジャースが獲得に乗り出す見通しであることが21日、分かった。花巻東高時代から注目し、今季も密着マーク。周辺についても入念な調査を進めているという。前田や、菊池が憧れるカーショーが在籍していることも強調材料で、移籍先の本命になってきそうだ。

 海外FA権取得は早くて20年だが、球団はポスティングシステムを利用しての米移籍を容認。この日、居郷球団社長も「彼の夢なので応援してあげたい」と前向きな姿勢を示した。菊池は今後について明言を避けつつ「9年間、いろいろあった。感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。球団とは近日中に話し合う予定で、米挑戦を正式に表明すれば争奪戦が一気に加速する。

 その中で主役に躍り出るのがドジャースだ。高校時代から獲得を目指してきた“恋人”に対し、好条件を用意する見通し。西海岸の温暖な気候や日本人コミュニティーの存在などの住環境に加え、過去に多くの日本人投手が順応してきた“実績”もある。ド軍に在籍した野茂(95~98年、02~04年)、石井一(02~04年)、黒田(08~11年)、前田(16年~)らは1年目から先発で成功。今季地区6連覇を達成し、マチャド、ターナー、プイグらを擁する強力打線の援護も期待できる。

 菊池に対してはド軍のほかフィリーズ、レッドソックス、ヤンキース、パドレス、ジャイアンツ、レンジャーズ、ブルワーズ、ロイヤルズなども興味を示している。ポスティング申請期間は11月1日から。ドジャースを中心に争奪戦が幕を開けることになりそうだ。

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