ドジャース、１０２年ぶりＲソックスとのＷシリーズ…カーショー、世界一奪回誓う

◆ナ・リーグ優勝決定シリーズ第７戦　ブルワーズ１―５ドジャース（２０日・ミルウォーキー）

　ドジャースは２０日（日本時間２１日）、敵地で行われたブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第７戦に快勝。２年連続２３度目のナ・リーグ優勝を決めた。抑えのジャンセン、エースのカーショーを惜しみなく投入する継投で逃げ切った。ア・リーグ優勝のレッドソックスとのワールドシリーズ（ＷＳ）は２３日（同２４日）に開幕。ＷＳで両軍が対戦するのは１０２年ぶりだ。

　豪華なリレーだ。４点リードの９回。守護神ジャンセンからバトンを受けたのはカーショーだ。ショーを三ゴロ、アギラとムスタカスを連続三振。２人合わせて年俸５８億円の継投でＷＳ進出を決めた。カーショーはテレビインタビューで「ジャンセンが（７回２死一塁の）早い段階で投げたので、自分に出番があると思った。今年は苦しい戦いを強いられたからまたＷＳに戻れるなんて信じられないよ」と声を弾ませた。

　苦しんでつかんだリーグの頂点だ。１点を追う２回、４番マチャドがスリーバントで安打とすると、ベリンジャーが逆転２ラン。５回２死二塁の守りでは左翼テイラーが左中間最深部への大飛球を好捕し、６回プイグのダメ押し３ランにつなげた。今季は１６３試合目のタイブレイクで地区Ｖ６を決め、このシリーズは第７戦までもつれた。「ジェットコースターのようなシーズンに耐えてきた。このチームを誇りに思う」とロバーツ監督。ナ・リーグ連覇は０８、０９年のフィリーズ以来。チームのリーグＶ２は７７、７８年以来４０年ぶりだ。

　ＷＳではシーズン１０８勝（５４敗）を挙げたＲソックスが待つ。両軍が前回ＷＳで対戦した１９１６年はＲソックスが４勝１敗で５度目のＷＳ制覇を達成している。カーショーは「ＷＳでもう１回負けることはしたくない。次に向けて準備したい」と気を引き締めた。前回ＷＳを制覇した１９８８年１０月２０日から約３０年。絶対エースが、ド軍の世界一奪回を誓った。