【ヒルマニア】102年前のWSは「投手ルース」が大活躍

2018年10月23日9時0分  スポーツ報知
  • ワールドシリーズ組み合わせ

 「ヒルマニア」は、スポーツ報知でメジャーリーグを担当し続けて40年の蛭間豊章記者が、マニアックなメジャーネタをお送りします。

 ワールドシリーズ(WS)が23日(日本時間24日)に開幕する。出場する1884年誕生のドジャース、1901年誕生のレッドソックスとともに古豪だが、WSでの対決は1916年の1度しかない。今回の「ヒルマニア」では当時の戦いを振り返るとともに、今シリーズの注目点をチェックする。

 1916年は、2年間存続した第三の大リーグ「フェデラル・リーグ」が解散し、スター選手がア、ナ両リーグに戻ったシーズンだ。

 ブルックリンに本拠を置いていたドジャースは、1914年に名将ウィルバート・ロビンソン監督が就任し、低迷期を脱出。当時のチーム名も同監督の名前から「ロビンス」と名乗っていた。この年、激しいペナントレースを勝ち抜き、フィリーズに2・5ゲーム差をつけ、ワールドシリーズに初出場を果たした。

 一方、前年世界一となったRソックスもホワイトソックス、タイガースとの首位争いを勝ち上がって連覇。このシーズンの立役者は、まだ投手に専念していたメジャー3年目のベーブ・ルースだ。23勝12敗、リーグトップの防御率1・75に9完封。8月15日のセネタース戦では、後にメジャー通算417勝をマークするウォルター・ジョンソンと球史に残る投手戦を展開。延長13回、1―0勝利という快投ぶりも見せつけた。

 ルースはそんな熱投をシリーズの大舞台でも演じる。

 レ軍先勝で迎えた第2戦。初回、3番マイヤーズにランニング本塁打を許したが、3回にはルース自らの二ゴロの間に同点へ追いついた。その後は両軍ゼロ行進が続き、延長14回にはレ軍が代打・ガイナーの適時打でサヨナラ勝ち。一人で投げきったルースの14イニングは、今でもシリーズの1試合最多投球回として残る。これで流れをつかんだレ軍が4勝1敗と圧勝。シリーズを連覇した。

 ちなみに1915年と16年のワールドシリーズでは、レ軍は12年完成のフェンウェイ・パークより収容人員の多いブレーブス・フィールド(当時ブ軍はボストンに本拠があった)でプレーしていたのも、今では考えられない出来事だった。

 この時は東海岸同士の対決となるシリーズだったが、今年は時差が3時間ある東西対決となる。過去のワールドシリーズで東西対決は別表のように8度あり、東海岸のチームが5度勝利。うちヤンキースが4勝(2敗)。ドジャースも5度戦い、2勝3敗だ。Rソックスにとっては、球団初の西海岸チームとの対決になる。東西の人気チーム同士、盛り上がることは間違いない。(ベースボール・アナリスト)

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