モリーナ、ロケットランチャー発動&1号「日本のファンの前で打ててうれしいね」

スポーツ報知
4回2死一、二塁、打者・岡本の時に一塁走者・上林をけん制で刺したモリーナ

◆日米野球第3戦 日本3―7全米(11日・東京ドーム)

 スーパー捕手の本領を見せつけた。日本のミス絡みで1点を勝ち越した直後の5回1死二、三塁。モリーナは1ボールから多和田のスライダーをシャープに振り抜いた。「非常にいい感触だった。日本のファンの前で打ててうれしいね」。右翼ポール際に吸い込まれた3ラン。子供のように両手を掲げ、跳び上がりながらダイヤモンドを回った。

 猛打賞をマークしたバットだけでなく、「ロケットランチャー」と呼ばれる鬼肩も発動した。4回2死一、二塁の守りではバーローの投球を受けると、素早く一塁にけん制。飛び出した一塁走者の上林を刺した。マッティングリー監督は「ピックオフも本塁打も非常に大きかった」とたたえた。

 試合前練習ではソフトバンク・甲斐と通訳を交え、約5分間にわたって談笑した。9度のゴールドグラブ賞を誇りながらも、日本の若手捕手からも、何かを吸収しようと貪欲だ。「今日もたくさんのお客さんが来てくれて、最高の雰囲気だった。勝つことが大事だし、勝ててうれしいね」。実績十分のベテラン捕手は、スター軍団の中でも異彩を放っていた。(表 洋介)

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