ナ・リーグはイエリチ、ア・リーグはベッツがMVP初選出

スポーツ報知

 米大リーグの最優秀選手(MVP)が15日(日本時間16日)に発表され、ア・リーグはレッドソックスのM・ベッツ外野手(26)、ナ・リーグはブルワーズのC・イエリチ外野手(26)が初選出された。右打者ベッツは両リーグ最高の打率を記録し「トリプルスリー」をクリア。ワールドシリーズ優勝の立役者となった。左打者イエリチは初の首位打者となり7年ぶりの地区優勝に貢献した。新人王となったブレーブスのアクーニャ外野手は19ポイント入ったが、エンゼルスの大谷は1票も入らなかった。

 ◆イエリチ、移籍が転機に

 イエリチは、1月にマーリンズからトレードで移籍。本拠地が広いマーリンズ・パークからミラー・パークに変わった。昨季まで飛距離を気にして打撃が強引になることもあったが「心配しなくてもよくなった。今季の成績の大きな一因」と話す。母方の祖父が日本人。オフに帰省しているロサンゼルス近郊は、先週から銃乱射事件、山火事と悲劇が相次ぐ。「LAFD(ロサンゼルス消防局)」と記された帽子をかぶり「少しでも笑顔を届けられてうれしい」と神妙に語った。

 ◆一昨年2位のベッツ悲願

 一昨年もMVPの本命視とされながら2位に終わっていたRソックスのベッツは吉報を聞き「間違いなく特別な賞だけど、一番はワールドシリーズのトロフィーを奪還したこと」と語った。確実性と長打力を備えた1番打者で、右翼の守備や走塁でもトップレベルのプレーを見せた。「来年はもっといい年にしたい」と貪欲に言った。

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